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国際交流基金日本語基礎テストとは?目的や勉強方法など詳しく解説!

「日本語のレベルを測る簡単なものはないかな?」
「どのあたりのレベルまで日本語を理解できたら生活に支障はないのかな?」

そういった疑問や悩みを感じている日本語学習者の強い味方になってくれるテストがあります。

それが、国際交流基金日本語基礎テスト(Japan Foundation Test for Basic Japanese )、略して「JFT-Basic」です。

今回は、JFT-Basicについてテストの内容やメリット、勉強方法や目的など詳しく説明していきます。

現在、日本語を勉強している方や日本で仕事をしている方は、ぜひこの記事を参考に日本語学習の向上にお役立てください。

JFT-Basicについて

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JFT-Basicは、コミュニケーションに必要な日本語能力を測定する日本語試験です。

国際交流基金が、2021年3月から日本国内でJFT-Basicを開始しました。

JFT-Basicは『CEFRに沿って国際交流基金が日本語教育のための枠組みとして開発したJF日本語教育スタンダードの考えに基づいてできています。

そこで、JFT-Basicの基盤にある「CEFR」「国際交流基金」「JF日本語教育スタンダード 」について詳しく説明していきます。

CEFR(セファール)とは

CEFRは「Common European Framework of Reference for Languages」の略称です。

2001年に公開された外国語の習熟度や運用能力を同一の基準で測るものとして、国際的な指標になっています。

近年、日本でも注目が高まっており、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれています。

ヨーロッパ圏を中心に世界中で活用されており、現在、英語・日本語・フランス語・中国語など、全40言語にわたって参照枠を提供しています。

また、CEFRは、A1・A2・B1・B2・C1・C2の6段階に分かれており、A1が最も低く、C2が一番高い等級です。

なお、CEFRは外国語能力を測る試験ではなく、あくまでも指標になる点に注意しておきましょう。

国際交流基金とは

独立行政法人である国際交流基金(JF)は、国際文化交流を専門的に実施する日本で唯一の公的機関です。

世界中の多くの人に日本語を学んでもらえるように、海外の日本語学習環境を整備しています。

主に、以下のような活動が特徴です。

  • 日本語教師の派遣・研修
  • 教材の開発
  • 日本語能力試験の実施
  • 在留資格 「特定技能」による外国人材向け日本語事業実施

JF日本語教育スタンダードとは

日本語教育スタンダードは、国際交流基金日本語国際センターが運営するコースデザイン、授業設計、評価を考えるための枠組みです。

言語を使って課題を達成する能力や、異文化を尊重する能力を育成する実践をサポートしていきながら、日本語を通じた相互理解を目指しています。

また、日本語教育スタンダードを活用することで、下記のような学習者が学習継続しやすくなるメリットがあります。

  • 国や機関が違う教師同士が、同じ基準で話し合いや情報交換が可能
  • 教師と学習者が学習の目標を共有することができる

JFT-Basicを受験する人とは?

JFT-Basicは、日本での生活で支障が出ない程度のレベルを測るテストになり、主に下記のような方におすすめです。

  • 就労のために来日する外国人
  • 日本在留資格をもつ母語を日本語としない外国人

また、JFT-Basicは、2019年4月1日から開始された在留資格である「特定技能1号」を取得するために必要な日本語能力水準を判定するテストとして活用されています。

そのため、テスト結果は日本の在留資格「特定技能1号」の申請に必要な日本語能力の証明のために使うことが可能です。

特定技能1号について

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次に、JFT-Basicのテスト後の活用に役立つ「特定技能」について詳しくご説明します。

在留資格である「特定技能」は、1号と2号の2種類があります。

「特定技能1号」は、それぞれの分野ごとに必要な「技能試験」と「日本語試験」に合格すること、もしくは技能実習2号を良好に修了した方は、該当分野に限って通算5年間までの就労が可能です。

また、特定技能1号と2号の最も大きな違いは、在留期間の上限になります。1号は最大5年に対して、2号は制限なく日本に滞在可能です。

さらに、更新頻度にも違いがあります。1号は、1年・6ヵ月・4ヵ月ごとの更新になりますが、2号は3年・1年・6ヵ月ごとと少なくなります。

なお、現在、特定技能1号の業種は、下記14業種(12分野)になり、業種の内訳は以下の通りです。

  • 介護
  • ビルクリーニング
  • 素形材産業
  • 産業機械製造業
  • 電気(電子情報関連産業)
  • 建設
  • 造船(船用工業)
  • 自動車整備
  • 航空
  • 宿泊
  • 農業
  • 漁業
  • 飲食料品製造業
  • 外食業

データで見るJFT-Basicの受験者の傾向

今までに、JFT-Basicテストを受けた受験者全体に行ったアンケート結果があります。

アンケート結果では以下について、傾向がわかります。

  • 訪日経験の有無と目的
  • これまでに日本語を学習した時間

今までどのような人が受けてきているのか確認しながら、これからの学習の参考資料にしていきましょう。

(データ参照:国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)の実施状況と受験者像)

訪日経験の有無と目的

訪日経験の有無と目的を調べた実施状況のアンケート結果をご報告します。

結果、受験者全体のなかで訪日経験があるのは、全体の25.7%でした。

また、訪日経験のある受験者のなかで最も多かった目的が、技能実習・研修(62.5%)、次いで就労(14.7%)でした。

さらに、訪日経験を国別で見てみると、訪日経験のある受験者の割合で一番多かったのがタイ(64.9%)で、次いでカンボジア(53.6%)、モンゴル(44.9%)と続いています。

以上のアンケート結果でわかるのは、全体の印象は、JFT-Basic試験を受けられたなかでも訪日経験のない受験者が多数でした。

そして、目的は3分の2以上が、技能実習・研修が目的で受験している方が多いようです。

これまでに日本語を学習した時間

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JFT-Basicテストを受けてきた人は、どれくらいの学習時間を要してきたのか見ていきましょう。

下記選択肢のなかで、2021年1月・3月試験受験者の日本語学習時間への回答した結果をご紹介します。

①80時間未満、
②80時間(週20時間で 1ヶ月程度)
③160時間(週20時間で2ヶ月程度)
④240時間(週20時間で3ヶ月程度)
⑤300時間(週20時間で4ヶ月程度)
⑥300時間以上

その結果、最も多い回答としては、300時間以上(38.5%)の勉強時間でした。

次いで、300時間(21.0%)、240時間(14.0%)が続き、最も少なかったのは160時間以下(8.4%)でした。

結果、テストを受ける人は週20時間、3〜4ヶ月以上の学習時間を重ねた後に、JFT-Basicを受けていることが多いようです。

また、国別に見てみると、300時間と300時間以上を合わせた割合が最も多いのはミャンマー(83.6%)、次いでフィリピン(74.5%)でした。

一方、80時間と80時間未満を合わせた割合が比較的多いのは、カンボジア(37.0%)、次いでインドネシア(23.1%)になります。

JFT-BasicとJLPTの違い

JFT-Basicの他にも日本語能力を測る試験として「日本語能力試験(JLPT)」があります。

両者の違いや特徴について表で見ていきましょう。

JFT-Basic 日本語能力試験(JLPT)
試験方式 CBT方式 マークシート方式
試験日 ・アジア地域と日本で年に6回
・国ごとに設定されるテスト期間に実施
受験当日に解答結果が通知される
試験結果 受験当日に解答結果が通知される 受験日から約2か月後にオンラインで判定
レベル レベルは1つ N1からN5まで5段階
特 徴 日本国内での生活の場面で求められる日本語のコミュニケーション能力を測定するテスト 日本語の学習習熟度を測るため幅広い場面を想定したテスト

主に、両者の違いは実施面にあり、特にJFT-Basicは受験機会が多くあることや、結果がすぐにわかることが特徴です。

また、JFT-Basicで採用されているCBT方式とは「Computer Based Testing」の略称で、コンピュータを使った試験方式のことを言います。

JFT-Basicの試験内容

JFT-Basicは「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力」を目安としており、総合的な力が必要です。

そのため、試験は次の4つの分野から構成されていますが、一部のセクションのみを受けることはできません。

  • 文字と語彙
  • 会話と表現
  • 聴解
  • 読解

時間は60分で各要素15問ずつで出題されており、250点満点のうち、200得点以上が合格ラインになります。

試験はブース内で、コンピューターの画面に表示される問題やヘッドフォンに流れる音声をもとに、画面上で解答していきます。

なお、JFT-Basicは、CEFRのA2レベルに該当しており、下記のような理解度が求められます。

  • 個人や家族情報、買い物、仕事など良く使われる文章や表現が理解できる
  • 身近で日常の事柄についての情報交換に応じることができる

JFT-Basicの勉強方法

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JFT-Basicの勉強方法には、eラーニングの教材などが多数ネットで公開されています。

また、試験の解き方の練習に役立つサンプル問題も公開されています。

次に、JFT-Basic試験について主な学習方法をご紹介します。

  • みんなの日本語
  • まるごと日本のことばと文化
  • いろどり生活の日本語
  • いろどり日本語オンラインコース
  • JFにほんごeラーニングみなと

それぞれの内容について詳しく見ていきましょう。

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みんなの日本語

出典:amazon

みんなの日本語は初版から20年以上にもわたり、国内外で幅広く使われてきている教材です。

特に、初めて日本語を学ぶ人に愛用されており、楽しく学べるように作られた初級の総合教科書になります。

そのため、内容も初級前期レベルに必要な「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能を段階的に身につけていくことが可能です。

まるごと日本のことばと文化

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出典:amazon

まるごと日本のことばと文化は、日本語を使ってコミュニケーションをすることを目的としている教材です。

他国の異文化を理解して尊重することを大切にしており、外国に住んでいても日本語の言葉や文化が気軽に学べるように工夫されています。

そのため、各トピックは多様な文化背景を持つ人々が日本語で交流する場面を設定しているのが特徴です。

また、自然な会話がたくさん聞けることや、写真やイラストを使って日本文化を身近に感じられる構成になっています。

いろどり生活の日本語

いろどり生活の日本語は、2019年に開発された「JF生活日本語Can-do」を学習目標に勉強していく教材です。

「JF生活日本語Can-do」は、外国人が日本の生活で求められる基礎的な日本語コミュニケーション力を「〜できる」という課題遂行力で表したものになります。

主な内容は、簡単な聴解や会話から本物に近い場面で身につく読解練習まで、実践的な日本語力を養うことができます。

JFT-Basicの受験勉強を始め、日本語勉強の基礎的な力を身につけたい入門〜初級レベルの方におすすめです。

いろどり日本語オンラインコース

いろどり日本語オンラインコース は、いろどり生活の日本語をもとに作られた総合的な日本語の力を養うコースです。

主に、動画などを使って日本の日常生活で必要な日本語をインタラクティブに学ぶことができます。

また、漢字や文法など日本語学習でつまずきそうな内容に対して、繰り返し勉強できるため、自然と生きた日本語が身につきます。

さらに、パソコンだけではなく、スマホやタブレットでも十分勉強ができるため、隙間時間を活用しながら、いつでもどこでも気軽に日本語学習が可能です。

JFにほんごeラーニングみなと

JFにほんごeラーニングみなとは、国際交流基金が行う日本語学習プラットフォームです。

登録さえすれば、いつでもどこでもインターネットを通じて気軽に日本語が学べます。

日本語学習ウェブサイトやアプリへのリンクもあるため、日本で生活する上で大変便利なツールです。

JFT-Basicの受験の流れ

次に、実際にJFT-Basicを受験する際の流れについてご説明します。

プロメトリック社の予約ウェブサイトにアクセスする

なお、テストの予約受付開始日については、ミャンマーとネパール以外の国などで一部違いがあるため、注意しましょう。

②プロメトリックIDを取得する

③テストを受ける国のテスト日とテスト会場を確認する

④受験希望日の3営業日前(受験日が土日の場合は4営業日前)までに、予約ウェブサイトで申し込みを完了する

また、予約の変更・キャンセルも予約ウェブサイトから手続きが可能です。

まとめ

JFT-Basicは、日本に住んで間もない方からすでに日本で仕事をしている方でも、日本で支障のない生活を送る上で大変便利なテストになります。

また、テスト実施日も年に複数回あるため、気軽にご自身の日本語能力を試すことができます。

勉強方法もオンライン学習など多数あり、忙しい方でもスマホやタブレットを使って勉強できるため好都合です。

ぜひ、学習のメリットが多いJFT-Basic試験に挑戦しながら、あなたの日本語のさらなる向上と日本での生活をより充実したものにしていきましょう。